クロスバイクで街を颯爽と駆け抜けるUber Eats の配達パートナー。
カッコいいですよね。「副業としてアリかも」と思っている方も多いハズ。
僕もそう思った一人で2019年の8月頃から副業を始めています。
ただ、1ヶ月ほどやって分かったのですが、意外と稼げないことが分かりました…。
- Uber Eats の仕事を初めてみたいんだけど、自転車って稼げるのかな?
…という方に向けて、稼げない原因とその打開策をお伝えします。
Uber Eats ×自転車が稼げない2つの理由
稼げない理由は以下の2つです。それぞれ分かりやすく解説します。
- コストがかかる⇒収益を押し下げる
- 収入が安定しない⇒配達回数を増やせない
Uber Eats ×自転車は稼げない:高コスト
Uber Eats の仕事は自転車さえあればできる副業です。
そのため、必要コストはせいぜい1万円くらいかなと考えていました。
しかし、実際に始めると必要コストが意外とかかるんですよね。
具体的には以下のとおり。それぞれ詳しく解説しましょう。
コストの種類 | 費用 | 内訳 |
イニシャルコスト | 2万3000円〜20万円 | ・自転車の購入費 ・ヘルメット ・配達員専用のリュック(通称:ウバッグ) ・便利グッズ |
ランニングコスト | 1万5000円〜 | ・自転車保険料 ・配達エリアまでの交通費 ・シェアサイクルサービス料 |
イニシャルコスト:2.3万円〜
Uber Eats の仕事をする上で必要なコストはざっくりとこんな感じです。
※持っているモノや住んでいる地域、考え方によってコストは変わります。
- 自転車の購入費(1万円〜20万円)
家に自転車がない方はUber Eats を始めるにあたって購入が必要です。
ママチャリなら1万円くらい。Uber Eats の人が良く乗るクロスバイクなら数万円程。
漕ぐのが楽な電動アシスト自転車なら7万円から。自転車の購入費分は売上から引かれます。
- 自転車のヘルメット(6,000円〜数万円)
配達回数が稼ぎに左右されるため、スピードが求められます。
自転車事故が起きる要因も増えるので、安全のため自転車のヘルメットも必要です。
- 専用リュックの購入費(5,000円)
Uber Eats のトレードマークのでかいリュックありますよね(通称:ウバッグ)。
Amazonで購入するのですが、地味に5,000円もかかります。
かっこいいので良いのですがこちらも始めるにあたって必要な出費となります。
- 配達に必要な便利グッズ(数千円)
荷物がズレないようにするクッション材やバッグの仕切り材は必ず必要です。
iPhoneなどを自転車に固定するホルダーもないと不便。これもコストの1つですね。
100均で買えるアイテムも多いので、数千円レベルで済みます。
ランニングコスト:1.5万円〜
- 自転車のレンタル費(月4,000円〜)
シェアサイクル(通称:赤チャリ)を利用してUber Eats を行なう人も多いです。
契約プランによるのですが、Uber Eats の専用プランだと月4,000円。
月額定額なので、レンタルしている間はUber Eats で稼いだ金額から引かれます。
- 自転車保険(月500円くらい)
警察庁によると5分20秒に1件、自転車事故が発生しているようです(意外と多い…)。
自転車事故は相手を怪我させたときに数億円レベルの賠償請求されます。
稼ぐために始めたUber Eats で自己破産とか悪夢ですよ。保険も必要コストです。
- 配達エリアまでの交通費
Uber Eats のサービスエリア外に住んでいる方は配達できるエリアに移動がマスト。
サービスエリア内でも港区や渋谷区などの「稼ぎやすいエリア」まで移動する必要が…。
その都度掛かるコストで住所や定期券圏内、配達したいエリアなどで金額は変わります。
筆者のランニングコストは月1.5万円
ちなみに僕はUber Eats の仕事で月1万5000円もコストが発生しています。
コストを踏まえると、Uber Eats で1万5000円以上稼げないと赤字です…。
想像以上にコストがかかり「自転車では稼げない」となっています(汗)
内訳は以下のとおりです(紹介するのは常に掛かるランニングコストのみ)。
- 自転車の購入費約/3万円(4回払いで月7,500円)
自転車がないため、Uber Eats を始めるにあたってクロスバイクを購入しました。
値段は約3万円。恥ずかしながらクレジットで4回払いにしました。
ですので、分割払い期間中は月7,500円が売上が差し引かれています(デカイ…)。
- 自転車のレンタル費/月4,000円
僕は住んでいる練馬だけでなく、港区や渋谷区でもUber Eats をやっています。
港区などではシェアサイクル(赤チャリ)を使っている状態です。
購入費と別に月4,000円払っています…(ちょっと見直すかも)。
- 配達エリアまでの交通費/月4272円〜5,920円
週2回ほど渋谷・新宿・六本木まで行っています。1回の往復は約534円〜740円。
月の交通費は4,272円〜5,920円です。
Uber Eats ×自転車は稼げない:収入が微妙
Uber Eats の配達パートナーは時給ではなく完全出来高制の報酬体系。
配達をやった分だけ収入は増えますが、配達ができなかったら1円も稼げません。
収入が不安定なんですよね。事前に知っていたもののこれがけっこう辛いんです。
収入は配達依頼に左右される
Uber Eats の配達パートナーは専用アプリを使って仕事しています。
このアプリをオンにすると以下の要素を踏まえて配達依頼が自動打診される仕組みです。
- Uber Eats の注文者の利用状況
- エリア内における配達パートナーの数
- 加盟店(飲食店)の近辺にいる配達パートナーの数
配達依頼をどれだけ受けられるかで配達パートナーの収入は大きく変わります。
配達依頼の予測は難しい
ただ配達依頼がどれだけ受けられるかは予測ができません。
例えば「雨の日は配達パートナーは少ないから配達依頼がたくさん来る」
…と思っても実際は全然来ないこともざらです。
1日5時間もアプリをオンにしていたが、5回しか配達できないケースもあります。
配達依頼が何件得られるか予測できないため意外と稼げないとなるんですよね。
Uber Eats ×自動車ですべき2つの対策
「自転車だと意外と稼げない」となる原因は以下のとおり。
- コストが高い
- 収益が不安定
これを踏まえると自転車で配達するなら以下の対策が必要です。
- コストの最適化を図る
- 収益の最大化を図る
それぞれ解説しましょう。自転車稼働を考えているならここが肝心です。
Uber Eats で稼げる人と稼げない人の特徴は?【収入差10倍】
コストの最適化を図る
Uber Eats で月に何十万円以上稼ぎたいのか、それとも月1万円稼ぎたいのか。
希望収入に応じてコストのかけ方を変えてきましょう。
筆者は売上は月3万円でコストは当時月1.5万円でした。
約半分が経費で消えている状態で良くない見本です。
例)月10万円以上稼ぎたいなら…
この場合、高額なロードバイクの購入はありです。
購入費は10万円はくだらないですが、自転車としての性能は抜群です。
ママチャリは1台20キロですが、クロスバイクなら10キロです。
軽量でスピードも出しやすく、同じ稼働時間でもママチャリと比べて配達回数を稼げます。
購入費用はかさみますが、希望収入を踏まえると妥当なコストと言えます。
例)お小遣いレベルの稼ぎで良いなら…
この場合は高額なロードバイクを購入する必要はなく、ママチャリで十分。
希望収入に対して自転車の購入費が高すぎるからです。
…こんな風に希望収入を踏まえて妥当なコストかどうか考えてみましょう。
収益の最大化を図る
配達依頼が何件来るか…。これは正直読めません。
とは言え、いつどこで配達するかで収入の良し悪しはある程度決まります。
加盟店の多いエリア(=繁華街)で稼働する
加盟店が多いと配達依頼が増えて、自分に割り当てられる可能性も高まります。
配達回数を増やしやすくなるため、繁華街で稼働するようにしましょう。
ピークタイムで稼働する
ランチやディナータイムはフードデリバリーの需要が高まります。
配達するならこの時間帯を狙ってやりましょう。配達回数を増やせます。
金土日を中心に稼働する
曜日によってもフードデリバリーの需要は変わります。
基本的には需要が高いのは土日。平日は週末に近づくにつれて高まります。
土日を中心に稼働すれば同じ稼働時間でも配達回数を多くこなせるでしょう。
曜日ごとの収入の違い・稼ぐコツをまとめた記事があるのでこちらも確認してください。



まとめ
Uber Eats の仕事は自転車さえあれば誰でもできます。
いざ始めると自転車の購入費やシェアサイクルの月額費用などかさむことが判明。
結果、売上を立てても思ったより儲からないことがわかりました。
また、完全出来高制の世界のため大前提、収入(売上)は不安定。
始める前に想像していたほど稼げないというオチになりました。
これからUber Eats の配達パートナーを始めるなら下記を意識しましょう。
- コストの最適化を図る
- 収益の最大化を図る
今後はUber Eatsだけでは稼げない
最後に2018年頃から配達員をやっている僕からこの業界のトレンドをお話します。
- Uber Eatsは稼ぎにくくなった
- 「掛け持ち」スタイルが増えた
この仕事で収入をある程度得るには、配達をいかにこなすかが重要です。
しかし、今は配達員が増え配達依頼が受けづらい=稼ぎづらいんですよね。
今から始めるなら、2つのデリバリーサービスを登録するのが賢い選択です。
メインで稼ぐなら『Uber Eats』
先ほどUber Eats が稼ぎづらいとお伝えしましたが、あくまでも昔と比較してです。
今もなんだかんだで稼げます。そのためメインで稼ぐならUber Eats 一択でしょう。
【Uber Eats の配達パートナーに登録する】※リンク先:Uber Eats 公式サイト
サブで登録するなら『出前館』
サブで配達するなら個人的には出前館がオススメです。
『出前館』:配達報酬が高い
出前館はUberと比べて1件あたりの配達報酬が2倍と高額。
インセンティブも高いため、効率的に稼げます(例:夕方の都内で配達の場合)。
会社 | 最低報酬 | インセンティブ | 1配達の報酬 |
---|---|---|---|
Uber | 300円〜 | 1.1〜1.4倍 | 330〜420円 |
出前館 | 550円〜 | 1.1〜2倍 | 605〜1,100円 |
同じ労力でも出前館ならUber と比べて2倍稼げる計算です。
出前館に登録しないとむしろ損。得られるはずの収入を自ら捨てるようなもの…。
【出前館の配達パートナーに登録する】※リンク先:出前館 公式サイト
稼げるのは今だけ(登録が遅いと損)
ちなみに掛け持ちをするなら早めの登録が無難です…。理由は以下の通り。
- 2社の配達報酬が今後下がる恐れがある
日本に上陸した頃のUber Eats は配達員を増やすため報酬を高くしていました。
ただ配達員が増えてからは報酬をどんどん下げているんです。
出前館の報酬が高いのもUberを追い抜きたい今の時期だけだと考えます。
来年にはUberと同様に報酬を引き下げてくるでしょう(1件600円⇒300円になるかも)。
想像してください。配達の労力は同じで汗水たらして一生懸命自転車を漕ぎます。
だけど報酬は今より半分に落ちている状況を…。自分の稼ぎの低さに愕然とするはず。
イヤですよね?フーデリの副業に興味があるならすぐに登録しないと損ですよ!
2社に興味がある方にオススメ記事
Uber Eats と出前館は日本のフーデリ市場の2大勢力。
「どっちかで配達したい」「どっちも登録したい」といった方も多いはず。
下記の疑問を抱く方も少なくないためそれぞれ解説記事を用意しました。
- Uberと出前館ってどっちが稼げる?
- 掛け持ちで配達する際の注意は?
せっかくなら効率的に稼ぎたいという方は読まないと損ですよ!


コメント
こんばんは、私はウーバーの配達員(125ccクラス二輪車)をしている力の盾という者です。
「自転車ではかせげない」というのは同感です。
やっぱり、たとえ電動アシスト自転車といえでもフルオートではないので、オートバイとちがって体力を消耗してしまいますし(=稼働時間に制限がある)、それのせいで長距離案件にも対応しづらいですから。
あと、自転車配達員は数が多くて、短距離案件を多数の自転車配達員でとりあってるという状態になってるから、依頼が入りづらいのでしょうね。
逆にオートバイはけっこう依頼が入ります(長距離注文数に対して配達員数がすくないのでしょうね)。
個人的には収益確保を第一目的にするならば、自転車は選択するべきでないと思ってます。