- Uberと出前館なら稼げるのは?
- 報酬やインセンティブに違いは?
- 想定収入はどのくらい変わるの?
今回は上記の悩みを抱えている方向けに解説します。
Uber Eats と出前館は日本のフーデリ市場の2大勢力。
配達員をやるならどちらに登録するべきか迷う方も多いハズ。
私もそうでした…。そこで今回は両社のどちらが稼げるのかを解説します。
両社の報酬の仕組みや想定収入もお伝えするので気になる方は最後までご覧ください。
先に結論:稼げるのは出前館
結論ですが、現在は出前館の方がやや稼ぎやすいです。
両者とも業務委託となるため、配達をこなした分だけ収入が増えます。
1件あたりいくら稼げて、どのくらいのペースで配達をこなせるかが重要です。
「収入=配達単価×配達回数」とも言えますね。
出前館はUber Eats と比べて単価も回数も有利なんです。
- 配達単価が高い
出前館は基本報酬が高く、インセンティブもつきやすい - 配達距離が短い
出前館は平均1.5kmとUber より短く配達数を稼げやすい
以降で「配達単価」と「配達回数」に着目して、両者の違いを比較していきます。
単価で稼げるのはUber Eats より出前館
配達単価については、出前館の方が高いです。
- Uber Eats :300〜1,000円程度
- 出前館:550〜2,610円
なぜ上記のようになるのか、基本報酬とインセンティブをもとに解説します。
基本報酬が高いのは出前館
インセンティブを含まない基本報酬について比較します。
エリアによる部分はありますが、出前館の方が基本報酬は安定しています。
例えば、東京都内で配達した際の基本報酬の比較は、以下のイメージになります。
店舗から配達先までの距離 | Uber Eats | 出前館 |
1km未満 | 300円 | 600円 |
1km以上~2km未満 | 300円 | 660円 |
2km以上~3km未満 | 300〜350円 | 750円 |
3km以上〜4km未満 | 300〜350円 | 870円 |
4km以上〜5km未満 | 300〜400円 | 870円 |
5km以上〜6km未満 | 300〜400円 | 870円 |
Uber Eats の仕組み
Uber Eats では、「基本料金+配達調整金額」が基本報酬になります。
具体的な料金については、公表されていません。
過去には「受取料金+受け渡し料金+距離料金」で、各料金について公表していた時期もあります。
とはいえ、こちらは2021年に改変されています。
※参考サイト:Uber公式 「配達情報の事前提示および報酬体系」
またUber Eats では、「スリコ」と呼ばれる現象も発生しています。
スリコは、1件あたりの基本報酬が最低金額の300円ぴったりになる状態のことです。
公式が明確に発表しているわけではなく、配達員の中で話題となっています。
これらを踏まえ、Uber Eats の基本報酬については、おおよその金額でグラフにしてみました。
店舗から配達先までの距離 | 基本報酬 |
1km未満 | 300円 |
1km以上~2km未満 | 300円 |
2km以上~3km未満 | 300〜350円 |
3km以上〜4km未満 | 300〜350円 |
4km以上〜5km未満 | 300〜400円 |
5km以上〜6km未満 | 300〜400円 |
出前館の仕組み
出前館では、基本報酬が固定されています。
都道府県 | 基本報酬 |
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 | 税込600円 |
沖縄県 | 税込550円 |
それ以外の道府県 | 税込550円 |
一律で、550円もしくは600円の基本報酬です。
また、こちらの基本報酬とは別に、「距離報酬」というものが加算されます。
店舗から配達先までの距離 | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県 | それ以外の道府県 |
1km未満 | 0円 | 0円 |
1km以上~2km未満 | 税込60円 | 税込50円 |
2km以上~3km未満 | 税込150円 | 税込120円 |
3km以上 | 税込270円 | 税込220円 |
東京都で3kmの配達をしたとすると、「600円+270円=870円」となります。
インセンティブが良いのはUber Eats
インセンティブについては、Uber Eats の方が充実しています。
ただし、休日は出前館の方が高くなることも。
それぞれについて仕組みを解説していきます。
Uber Eats の仕組み
Uber Eats には3種類のインセンティブがあります。
- ブースト:配達報酬×1.1〜1.6倍(地域差あり)
- ピーク料金:+100〜300円(休日に多い)
- クエスト:+100〜200円/1件程度(10回配達すると+1000円など)
クエストを効率よく回すことで、豊富なインセンティブをもらうことができます。
クエスト達成には一定回数の配達が必要となるため、専業でやる方が稼ぎやすいです。
出前館の仕組み
出前館のインセンティブは、ブーストのみになります。
倍率は1.1〜3倍で、常時ブースト状態なのがメリットです。
平日は低倍率が多く、休日は2倍以上のブーストがかかることも多々。
キャンペーンで3倍のブーストがあると、1件の最大単価は2,610円です。
休日に絞って配達する場合は、出前館の方が稼ぎやすいと言えるでしょう。
配達数が稼げるのは出前館よりUber Eats
配達数は「依頼の貰いやすさ」と「1配達にかかる距離」で変わります。
それぞれ特徴があり、下記の表の通りです。
Uber Eats | 出前館 | |
依頼のもらいやすさ | 貰いやすい | やや貰いやすい |
配達距離 | 平均2〜4km | 平均1.5km |
これらを踏まえると、Uber Eats の方が配達数は少し多くなりがちです。
とはいえ、出前館の方は配達距離が短く、回転数が高いのも事実。
そのため、どちらが一方が圧倒的に優れているということはないでしょう。
依頼の受けやすさはUber Eatsの方が良い
依頼の受けやすさは、どちらかといえばUber Eats の方が良いと言えるでしょう。
なぜなら、配達の振り分けシステムや加盟店数などに違いがあるからです。
とはいえ、出前館には配達距離が短いというメリットもあります。
大きな差はないため、そこまで気にする必要はありません。
Uber Eats の仕組み
Uber Eats では、配達員一人一人に案件が振り分けられる仕組みになっています。
他の配達員と依頼の取り合いにはならないため、比較的しっかりと依頼を貰えるでしょう。
加盟店数については2022年1月時点で、150,000店舗を超えました。(Uber Newsroomより)
出前館より利用者が多いことからも、依頼はもらいやすい傾向にあることでしょう。
出前館の仕組み
出前館では、一部依頼の早押し制度があります。
複数のドライバーに一斉に依頼を通知し、最も反応が早い人が依頼を受ける仕組みのこと。
ベテラン配達員ばかりが依頼を受け、新規参入者が稼げないと問題になっていました。
とはいえ、これについては2022年8月に一部を除いてほとんど廃止されました。
まだ一部早押しはあるものの、少しづつ依頼を貰いやすく変わってきているようです。
加盟店数については2021年12月で、100,000店舗を超えました。(出前館PRESSRELEASEより)
少しずつ増えてきていますが、Uber Eats より利用者が少ないのが現状です。
1配達の平均距離
1配達の平均距離は、Uber Eats の方が長くなります。
Uber Eats はロングピック(長距離配達)があるのに対して、出前館はありません。
Uber Eats :2km〜4km
Uber Eats の平均配達距離は、2km〜4kmほどになります。
また、Uber Eats ではロングピックがあり、最大で8kmほどになることも。
もちろん都心であれば短距離での配達も多いです。
出前館:約1.5km
出前館の配達距離は、平均1.5kmほどになります。
ロングピックもないため、1〜2km程度の短距離配達が多いようです。
参考サイト:出前館 中野駅周辺(5号線東西線)の求人情報
配達回数の観点で言えば同じ1時間でも出前館のほうが回数を稼げます。
Uber Eats と出前館の想定収入(東京稼働)
東京で1日稼働した場合、どちらの方が稼ぎやすいのかを解説します。
ランチとディナーのピークタイムで、計6時間ほど稼働した場合の時給です。
1時間に2〜4件ほど、依頼が入った場合を想定しています。
利用する車両やエリアによって個人差はあるため、あくまでご参考程度です。
Uber Eats :平日6,000円〜、休日9,000円〜
配達曜日 | 時給換算 | 日給(6時間稼働) |
平日 | 1,000円〜 | 6,000円〜 |
休日 | 1,500円〜 | 9,000円〜 |
Uber Eats でピーク時間に配達した場合の、想定日給です。
休日は需要が大きいため、インセンティブが高くなりがち。
平日もクエストがあるので、そこまで稼ぎづらいといったことはないです。
出前館:平日6,000円〜、休日10,000円〜
出前館でピーク時間に配達した場合の、想定時給です。
配達曜日 | 時給換算 | 日給(6時間稼働) |
平日 | 1,000円〜 | 6,000円〜 |
休日 | 1,700円〜 | 10,000円〜 |
休日はブーストが2倍以上となることもあり、かなり稼ぎやすいです。
キャンペーンでブーストが3倍になると、1件で2,000円を超えることもあります。
依頼がもらいやすいエリアであれば、かなり効率的に稼げるでしょう。
Uber Eats と出前館の収入を口コミで比較
Twitterで出前館とUber Eats に対する口コミを集めました。
口コミから見ても、出前館の方が報酬はやや良さそう。
とはいえ、Uber Eats が稼げないということはなさそうですね。
結局のところ、両者ともまだまだ稼げるようです。
まとめ
今回は出前館とUber Eats の稼ぎやすさを比較しました。
結論は、出前館の方が稼げるようです。
とはいえ、それぞれにメリットデメリットがあるのも事実。
そこでオススメなのが、「出前館×Uber Eats」の掛け持ちです。
理由は、それぞれ稼ぎやすい曜日やインセンティブによって、使い分けることができるから。
実際に掛け持ちしている配達員も多く、かなり評判の稼ぎ方です。
今よりももっと収入を伸ばしたい方は、ぜひ両方登録してみてくださいね。
下記の記事では、両者の掛け持ちについて解説しています。
今後はUber Eatsだけでは稼げない
最後に2018年頃から配達員をやっている僕からこの業界のトレンドをお話します。
- Uber Eatsは稼ぎにくくなった
- 「掛け持ち」スタイルが増えた
この仕事で収入をある程度得るには、配達をいかにこなすかが重要です。
しかし、今は配達員が増え配達依頼が受けづらい=稼ぎづらいんですよね。
今から始めるなら、2つのデリバリーサービスを登録するのが賢い選択です。
メインで稼ぐなら『Uber Eats』
先ほどUber Eats が稼ぎづらいとお伝えしましたが、あくまでも昔と比較してです。
今もなんだかんだで稼げます。そのためメインで稼ぐならUber Eats 一択でしょう。
【Uber Eats の配達パートナーに登録する】※リンク先:Uber Eats 公式サイト
サブで登録するなら『出前館』
サブで配達するなら個人的には出前館がオススメです。
『出前館』:配達報酬が高い
出前館はUberと比べて1件あたりの配達報酬が2倍と高額。
インセンティブも高いため、効率的に稼げます(例:夕方の都内で配達の場合)。
会社 | 最低報酬 | インセンティブ | 1配達の報酬 |
---|---|---|---|
Uber | 300円〜 | 1.1〜1.4倍 | 330〜420円 |
出前館 | 550円〜 | 1.1〜2倍 | 605〜1,100円 |
同じ労力でも出前館ならUber と比べて2倍稼げる計算です。
出前館に登録しないとむしろ損。得られるはずの収入を自ら捨てるようなもの…。
【出前館の配達パートナーに登録する】※リンク先:出前館 公式サイト
稼げるのは今だけ(登録が遅いと損)
ちなみに掛け持ちをするなら早めの登録が無難です…。理由は以下の通り。
- 2社の配達報酬が今後下がる恐れがある
日本に上陸した頃のUber Eats は配達員を増やすため報酬を高くしていました。
ただ配達員が増えてからは報酬をどんどん下げているんです。
出前館の報酬が高いのもUberを追い抜きたい今の時期だけだと考えます。
来年にはUberと同様に報酬を引き下げてくるでしょう(1件600円⇒300円になるかも)。
想像してください。配達の労力は同じで汗水たらして一生懸命自転車を漕ぎます。
だけど報酬は今より半分に落ちている状況を…。自分の稼ぎの低さに愕然とするはず。
イヤですよね?フーデリの副業に興味があるならすぐに登録しないと損ですよ!
2社に興味がある方にオススメ記事
Uber Eats と出前館は日本のフーデリ市場の2大勢力。
「どっちかで配達したい」「どっちも登録したい」といった方も多いはず。
下記の疑問を抱く方も少なくないためそれぞれ解説記事を用意しました。
- Uberと出前館ってどっちが稼げる?
- 掛け持ちで配達する際の注意は?
せっかくなら効率的に稼ぎたいという方は読まないと損ですよ!


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